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これを読めばテレワークの”今”が分かる!SNSクチコミから分析

皆様は「テレワーク」を知っていますか?テレワークとは、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のことで、在宅勤務やモバイルワーク、サテライトオフィス勤務などに分けられます。(参考URL:http://www.japan-telework.or.jp/intro/tw_about.html

働き方改革でさまざまな場所での働き方が実現し始めており、自由な働き方をしたいと思っている人にとっての働きやすさに繋がっていると言えるでしょう。

今回は「テレワーク」をテーマとし、人々がテレワークについてどのような意見を持っているのかを探ってみたいと思います。

時系列推移からテレワークを読み解く!

まずは「テレワーク」に関するクチコミ数を見てみましょう。以下の図1は、2015年~2017年の月別で「テレワーク」を含むクチコミ数を追ったものです。対象としたSNSはTwitterです。

図1:テレワークに関するクチコミの時系列推移(2015~2017年)

 全体的に見てみると、2015年から2017年にかけてクチコミ数が年々増加していることが分かります。テレワークが働き方の1つとして徐々に浸透してきている様子が伺えます。中でもクチコミ数が突出している2016年11月は、経済産業省がテレワークを導入したことに関する意見が多く見られました。また、2017年7月24日に「テレワーク・デイ」が開始されたというニュースが広く拡散されていました。

ポジティブな意見とネガティブな意見、どちらが多い?

では、テレワークに関する意見にはどういったものがあるでしょうか?ここでは、収集したクチコミから10%をサンプリング抽出したデータを用いてポジネガ分析をしてみます。結果は以下の図2です。

図2:テレワークに関するクチコミのポジティブ/ネガティブ比率

 ニュース関連のRTが多く見られたことから、「どちらともいえない」に分類されるデータが10,040件と、全体の80%を占めています。テレワークは、自分の意見としてクチコミを投稿するほどにはまだ普及していないのかもしれません。

ポジティブ/ネガティブで比較してみると、ポジティブは1,936件、ネガティブは633件となっており、比較的ポジティブな意見が多いことが考えられます。

期待と不安が入り混じる実際の意見

 ポジネガ分類したデータを形容詞の頻出語でランキング化することにより、クチコミの全体像をつかむことができます。図3にポジネガ別の頻出形容詞ランキングを示します。

図3:頻出形容詞ランキング(ポジティブ/ネガティブ)

ここでは、ランクインした形容詞の中から実際の意見をいくつかご紹介します。ポジティブ1位の「良い」には、「夫が急に転勤をしても妻はテレワークで働ける」としてテレワークを「良いこと」と表現しているクチコミや「カラオケでテレワーク」というニュースに対して「オフィスに戻らなくて済むのが良い」と発言している人がいました。3位の「新しい」では、「テレワークは新しい常識になるべき」といったクチコミが見られました。これらの意見から、新しい働き方としてのテレワークに好意的な意見を持ち、制度の普及を期待している人が多い傾向にあることが分かります。

一方で、ネガティブな意見の中には、「日本では制度の普及は難しい」、「社内システムが整っていない企業では難しいのではないか」といった「難しい」を含むクチコミが1位となっています。また、「働いたことを証明できないと使いにくい」、「社員間のコミュニケーションが取れないのはこわい」といった不安の声も見られました。ネガティブな意見としてはテレワーク導入に際しての懸念点が多く、日本での導入は難しいと考えている人が多いことが分かります。

ポジネガの実際の意見を見てみると、テレワーク制度の普及に期待している人がいる一方で、不安を感じている人もいることが分かりました。テレワークに対する不安を取り除き、人々が抱いているテレワークへの期待に応えることができれば、会社としてのアピールの1つになるのではないでしょうか。今回出た意見を年齢や性別、業種ごとに分類して調査をすることで、課題や問題点の仮説設計のヒントになるかもしれません。

どこでテレワークしている人が多い?

 会社以外の場所で仕事ができるということがテレワークの大きな利点ですが、実際のテレワーク経験者たちは一体どこで仕事をしているのでしょうか?ポジネガ分析で用いたデータのうち場所に関するクチコミを集計した結果が以下の図4です。

図4:場所に関するクチコミ

 やはり、「自宅」でテレワークを行う人が最も多いようでした。自宅でテレワークを行っている人は、「満員電車に乗らなくて良いのがありがたい」、「通勤のための準備をしなくて良い」といったメリットを述べていました。その一方で、「自宅での仕事は集中できない」、「帰宅しても自宅でだらだら仕事ができてしまう」といったことをデメリットとして挙げているクチコミも見られました。

次いでテレワークオフィスや貸しオフィスなどの「サテライトオフィス」に関するクチコミが見られました。「カラオケボックス」や「空き家」等をテレワークに活用しようとする動きについてのRTも多く見られ、今後働く場所が多様化していくことが考えられます。

まとめ

 今回の調査では「テレワーク」についてのクチコミを調査し、

▶テレワークに興味関心を持つ人は年々増加傾向にあり、テレワークの普及を期待する声は多い

▶一方で「日本でのテレワーク制度の普及は難しい」と考える人もいる

▶自宅でのテレワークは際限なく仕事ができてしまう場合が多く、仕事とプライベートのメリハリを付けることが求められている

ということが分かりました。

働き方改革の一環としてテレワークを導入する企業は今後更に増えていくことが予想されますが、今回のクチコミ調査でも挙がったテレワークに対する懸念や不安への対策を検討し実施することも必要だと考えられます。その際、クチコミ調査で得られた仮説の検証として自社の社員にアンケートを実施することで、意外な推進者や協力者が見つかるかもしれません。テレワークという新しい働き方に期待する声は多いため、テレワークを導入することは、働き手不足に悩む企業にとっての打開策の1つになり得ると考えられます。


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