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「ダイエット」で考えるマーケティング!~SNSデータを活用してターゲットを考えよう~

 皆様は、商品企画やプロモーションの際に、「ターゲット」をきちんと考えていますか?マーケティングでは、どういったものを企画するかということももちろん大切ですが、誰に、どんな層に売るのかという「ターゲット」を考えることも非常に重要になってきます。マーケティングに限らず、どんな物事にも「ターゲット」を考えることは重要ですよね。

 寒い冬もようやく過ぎた4月は、だんだんと暖かくなり、外で運動がしてみたいと思い始める季節でもあると思います。夏が始まる前の、この時期こそ、誰もが一度は考えたことはある「ダイエット」に向いているという説もありますね。今回はそんな「ダイエット」のマーケティングを考えるために、クチコミデータから「ダイエット」のターゲットを考えてみましょう。

肥満者は意外と多い!?

クチコミ調査の前に、まずはどれくらい「ダイエット」が必要そうな人がいるかデータを確認してみましょう。2016年の厚生労働省の調査によりますと、肥満者(BMI≧25 kg/m 2 )の割合は男性 31.3%、女性 20.6%となっており、男性は10人に3人、女性は5人に1人は肥満者ということになります。肥満者は男性の方が多いようです。数字だけ見ると「ダイエット」に対する需要は非常に大きいように見えます。

 しかし、ここで、「ダイエットは市場が大きそうだからとりあえずやってみよう!」等と考えたとして、果たしてうまくいくでしょうか?一言に「ダイエット」といっても男女や年代で方法や意識すらも異なる可能性があります。すべての人々に受け入れられるように考えることは難しく、「ターゲット」を決めるという考え方が必要になっています。
そこで、クチコミを使って各層にどのような差があるか、調べていきましょう。

男性の方がダイエット意識が高い?
 

 肥満者の割合は男性の方が高いという結果になりましたが、では実際に「ダイエット」と発言している人は男性と女性どちらが多いのでしょうか?クチコミ数から比較してみましょう。2018年3月にTwitterで「ダイエット」と発言したクチコミのうち、プロフィールに性別・年代を公表している人のクチコミ15,745件を対象に、男女比を図1に示します。

図1:「ダイエット」クチコミ男女比

 クチコミの男女比を見ると、男性が55%、女性が45%となり、男性の方が、「ダイエット」に関して多く発言していることが分かりました。「ダイエット商品」などで検索してみると比較的女性向けの商品が多いようですが、Twitterのクチコミでは男性の方が多いようです。

 次に、年代別の割合も見てみましょう。図2に、取得データをさらに男女年代別に分けたものを示します。

図2:「ダイエット」クチコミ男女年代別

 男性は、20代後半と50代以上に多いという結果が見られましたが、その反面、女性は30代後半が多いことが目立ちます。また、共通して40代のクチコミが少ないことも特徴として挙げられます。

男女にダイエットの意識の差はあるのか?

 ここまでクチコミ数の比較をしてきましたが、では実際「ダイエット」について発言している内容は男女で差が出るでしょうか。図3に、男女別のクチコミからそれぞれ名詞の頻出語を抽出したものを示します。

図3:男女別の頻出語(名詞)

 「効果」については男女ともに気にしているようで、どちらも多く見られました。「脂肪」「健康」「カロリー」などについては男性が多く、「美容」「体重」「減量」などは女性の方が多くみられます。男性は比較的、「健康」を意識したダイエットの発言が多く、脂肪やカロリーなども気にしていると考えられます。女性は、「美容」を意識したダイエットの発言が多く、「体重」を「減量」することにも注目していると考えられます。

ダイエットのターゲットを考えるなら?
 

 ここまで、男女別、年代別でクチコミを比較してきました。今回の調査結果から、

  • 男性の方が「ダイエット」と発言する割合が多い
  • 男性は20代後半と50代以上に多く、女性は30代後半が多い
  • 男性は「健康」に気を遣ってダイエットを考えている傾向にある
  • 女性は「美容」のためにダイエットを考えている傾向にある

という仮説が立てられることがわかりました。

今回は、年代別のクチコミの比較は行っていませんが、「ダイエット」のターゲットを考えるならば、これらの仮説から「男性向けに、健康を意識したダイエット商品を考える」ということが考えられますね。また、自社が持っている得意分野や、競合との比較をし、例えば若い女性向けに商品を考えたいとなった場合には、年代別のクチコミ内容を分析して戦略を考えることができます。もちろん、戦略を考える上では、競合企業の情報や、自社の強み、世相なども取り入れる必要があります。しかし、SNSのクチコミを調べてみることで、アイディアの発掘ができたり、戦略のヒントが見つかるきっかけになったりもします。皆様もぜひ、今一度自分たちのマーケティング戦略を考える上で、SNSのクチコミ情報を参考にしてみませんか?


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