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SNSから学ぶ商品開発~飯テロ~

おいしそうな写真

あなたの好きな食べ物は何ですか?幼い頃からずっと好きなものもあれば、その時々のブームで好きだったものもあるのではないでしょうか。

わたし達の生活になくてはならないもの、「衣食住」。中でも「食」については、1人当たり1日3回、1年に換算すると1,095回も取る機会があり、日本の人口が126,520,000人であるとすると、1年間に日本人が取る食事の回数は138,539,400,000回にも上ります。「食」があればあるほど、「食」のトレンドは移り変わり、様々な商品が目まぐるしく開発されていきます。今回のトレンド調査では、「食」のトレンドの見つけ方にスポットを当ててみましょう。「食」に関する開発にお悩みの方の参考になれば幸いです。

トレンドを見つけたい!

まずは、「ご飯」を含む発言には、どんなワードが多いのかを見てみましょう。図1は、2017年度の「ご飯」に関するクチコミ5,808,609件(本件数はサンプリングとなっています)をTwitterから収集し、頻出語をランキングで示したものです。なお、検索語である「ご飯」は除いています。

Twitter「ご飯」頻出語Twitter「ご飯」頻出語2

図1:「ご飯」に関するTwitterの頻出語ランキング

12月以外には1~2位に必ず「食べる」「RT」が含まれており、おいしかった食事や、健康的な食事を共有したり、それらの発言をRTしている方が多く見られました。

7月、9月、12月には他の月とはちょっと変わったワードが入っていますね。9月は福岡でライブが行われており、出演者の「ヤフオクドーム1日目ありがとうございましたー。(中略)さてご飯食べよう」というツイートが大勢の方にRTされていました。7月はバラエティ番組の料理企画、12月は料理アニメに関するワードが多数含まれており、アイドルやテレビ番組がクチコミに大きな影響を与えたことがわかります。このように他の月と比較することで、クチコミに影響を与える要因やトレンドをぐっと見つけやすくなります。また、どんな単語でクチコミを見るかによって、見つけられるトレンドは大きく異なってきます。今回のように「ご飯」の場合は広い情報になりますが、「夏」や「魚」など、季節や食材の単語を追加すればトレンドを深堀りすることもできます。

2017年度、飯テロの手口とは

みなさんは、「飯テロ」という言葉をご存知でしょうか?誰かがSNSに流した肉汁たっぷりのステーキを見て「お腹空いた!」と思った時、既にあなたは「飯テロ」経験者です。「飯テロ」とは、とっても美味しそうな画像により、視覚のみならず、時には嗅覚にまでも訴えかけ、見た者を空腹にさせたり、余分な食事を取らせたりする行為のことで、2017年度だけでも「飯テロ」に遭われた方は相当数いるようです。「飯テロ」とはどのような手口なのでしょうか?Twitterで話題の「飯テロ」に絞ってトレンドを振り返ってみましょう。

2017年度に「飯テロ」×「美味しい」を含むツイートは、10,941件ありました(本件数はサンプリングとなっています)。「飯テロ」を起こした方、「飯テロ」に遭われた方、両方のクチコミが収集されています。以下は、月毎の発言数です。

Twitter「飯テロ」×「美味しい」発言数

図2:「飯テロ」×「美味しい」に関する月毎の発言数

12月に発言した人が一番多く、他の月よりも約400件多く見られました。続いて多く見られたのは、2月です。クリスマスのご馳走や恵方巻について発言する人が多かったということでしょうか?月毎の頻出語ランキングを見てみましょう。

以下は、2017年4月から2018年3月までの頻出語ランキングです。なお、検索語である「飯テロ」「美味しい」、毎月上位にランクインした「食べる」「RT」はランキングから除外しています。

Twitter「飯テロ」×「美味しい」頻出語

図3:「飯テロ」×「美味しい」に関するTwitterの頻出語ランキング

どの月もイベントに関連するキーワードは含まれていません。イベント時には「飯テロ」を起こす暇がないのかもしれませんね。あとは「ラーメン」が5月、6月、9月、11月、3月に含まれています。他には何がわかるでしょうか?12月以外には、「名古屋」「におい」が含まれています。どんなツイートがあったのか見てみると、特定の人が「名古屋においで」と言って名古屋の食べ物を紹介しているツイートを多くの人がRTしていることがわかりました。名古屋には人々に美味しさを共感させるものがたくさんあるようです。「におい」は「〇〇においで」という文章が多かったため、上位にランクインしていました。12月には3位に「鍋」がランクインしていますね。「鍋」については、1月のトレンド記事でもご紹介しましたが、やはり冬は鍋が人気のようです。12月は、6位から10位にかけて某漫画に関するキーワードが多数ランクインしており、RTやリプライがたくさん付いていました。美味しそうな写真を漫画の名シーンと組み合わせて紹介することで、リプライにも熱が入り、盛り上がったようです。「飯テロ」の極意は、「美味しい」という気持ちを相手と共感することにあるのかもしれません。

「飯テロ」から見るトレンドとは

今回の「飯テロ」の調査では、年間を通して目新しい料理がランクインすることはなく、「ラーメン」が季節を問わず愛されていることがわかりました。馴染みのある料理は味や匂いを想像しやすいため、「飯テロ」に最適なのかもしれませんね。「どんな見た目なら美味しさを想像できるのか」は、「食」の商品開発の上でも大切なことだと思われます。クチコミを見ることで、少しでもお客様の目線に近づけるのではないでしょうか。

今回の調査では、テキストのみで頻出語を見たため、このような結果になりましたが、画像のみのツイートを調査して今回とは異なるトレンドを探したり、話題に上ったツイートから食欲に訴えかけるPRを検討することもできます。また、今回はキーワードを絞り1年間のみで調査を行ったため、トレンドの移り変わりが小さかったですが、長期のデータを時系列に沿って分析することで、時間の経過と共にどのような変化があったのかを詳しく調査することもできます。商品企画・戦略を立てる際にはぜひSNSの声にも耳を傾けてみてください。

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